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                      【令和5年 新年度のご挨拶】
 
 懸案の新型コロナ感染症は、昨年猛威を振るった第8波感染拡大が令和5年の年明けとともにようやく終息の兆しを見せ、来月連休明けからは、分類が2類から5類とインフルエンザ並となり、ウイズコロナの経済活動優先の考え方に政府が舵を切る状況となってきました。  幸か不幸か、これまでのコロナ騒ぎで、日本のテレワークやICT適用業務の遅れの現実が露呈し、政府に何とかしなければの想いを惹起させ、一昨年9月のデジタル庁の発足に繋がったと言えます。今後のポストコロナの生活様式・仕事様式を如何に作り上げていくかが問われています。我がコスモ学院は、このICT化の仕事を担うICT技術者育成事業法人として15年前に発足しましたが、学院としてはこのポストコロナに向けた人材育成が更に重要になると考えており今後とも、確り取り組んで行かなければならないと思慮しているところです。
 当地種子島では、種子島の目と鼻の先にある本島の分身ともいえる馬毛島の軍事基地化の動きがどうなるか(所謂馬毛島問題)が、最重要課題になっています。この馬毛島問題は、国・防衛省と種子島住民間でこの10年間くすぶってきた問題です。国が、昨今、東南アジアにおける米中及び米北朝鮮間の新冷戦ともいわれる緊張関係の発生により、想定される我が国南西諸島島嶼部への有事の対処として、馬毛島の軍事基地化を本格的に進めようとして1昨年末、国が馬毛島の土地99%の買収を決めたことで俄かに顕在化し、現在現地種子島では、賛成・反対に市民が分断されその分断された市民の間での大きな争点となっています。

 国や防衛省が進めている馬毛島基地建設は、地元住民の今の平和な生活や安全・安心を損なうものであり、米軍再編交付金による他人頼みの活性化策よりも、島に豊富にある地元資源を生かした平和的で持続可能な自前の活性化策が本来であり、その方が、全市民のやる気と盛り上がりを生み、確実で失敗のない良策と思慮するところです。尚、基地頼みの地域活性化は、必ずしも旨く行かないことは、沖縄や岩国の例で示されております。

 当学院は、この様な種子島の置かれている立ち位置と時代背景及び国際情勢を視野に、種子島の歴史、自然、文化、等の自主自前の地元資源活用による地域活性化策を念頭に、その推進に資する人材育成が重要であると認識しており、その為の講座やワークショップを随時企画し開講することも、今後の計画として温めています。そのテーマ候補を参考までに下記します。

                                記

   <コスモ学院の地域活性化人材育成講座8テーマ>
 1)、テレワーケーションの実践
 2)、薬草宝庫種子島のブランド化
 3)、赤尾木港復活と町の賑い取戻し
 4)、スマート農林水産業によるエコアイランド構築
 5)、スマートエコアイランド実現への貢献
 6)、馬毛島と種子島を含む南西諸島観光業興し
 7)、社会関係資本(ソシアル・キャピタル)の醸成と活用
 8)、「成長と格差の起源」学習ワークショップ


 最後に新年度に当たり、皆様のご健勝とご発展を祈念すると共に当学院に対するご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。コロナ感染第9波の警告情報も流れていますが、心してやっていきましょう。
 以上
 
令和5年4月
NPO法人 コスモ学院 理事長  八板 陽太郎
(多禰嶋システム工科学院 校長)
 
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